DC色々体験記
2003年4月【3泊4日カナダトロント・ケベック州旅行】
4月17日(木)
UAが2時間遅れて出発。遅れても謝らないところがアメリカだ。50人乗りの小型機に乗客は6人。いい加減なステュワーデスで、酸素マスクの説明までして、「救命ジャケットは、、、、みんな何度も飛行機には乗っているでしょ。分かるから説明はいいわよね。どうせ説明しても聞いてないしね、、、」と止めてしまう。
トロント着。トロントの気温は2度。ケベックには道端に雪が氷となって残っていた。空港バスで友人邸へ。オンタリオ湖岸の高層マンション。1BEDで月8万円という安さ。この後もカナダの物価の安さには感動。1カナダドル=80円が、時にUSドル(=120円)と同じ感覚になるほど。
トロント美術館(写真)で昼食、駆け足で美術鑑賞。旧電気成金の「お城」見学。レンタカーを借り(なぜか車の台数の都合でエコノミーのはずが、3.8リットル1BOXにアップグレード。高速の安定感は疲れにくくて助かったけど)。夜は寿司を食べてから、ライオンキングを鑑賞して早々に就寝。
4月18日(金)
朝5時起きで片道700キロ(東京−岡山間に相当)のドライブ。途中モントリオールでモントリオール大聖堂(写真2枚)見学。モントリオールに着いたら一気にフランス語の世界になり、また道行く人の顔も「フランス人顔」であるのには驚いた。陸続きの街とは思えない。メキシコに行ったときはDCにもラテン系が多く、スペイン語もあふれているせいかそんな感じはしなかった。
午後ケベック着。本格的旧市街観光は翌日に回してオルレアン島へ。20世紀初頭まで橋がなかったため昔ながらの雰囲気、とあったが単なる田舎町。ベーカリーはパンがおいしそうだったけど。落差83mのモンモランシー滝は遠目に見ただけであったが、ナイアガラより落差は大きいと知り、ナイアガラに行かなくても良かったと感じた。
夜の食事、1674年に建てられた「ケベック市最古の家」を使っ
ているレストラン(写真)。窮屈に感じるほど屋根が低く入り組んだ作りだった。ミートパイなど、全ておいしい。50ドル弱(4000円弱)で立派なフルコース。隣のカップルは、ある時は英語で、ある時はフランス語でしゃべっており、よくよく様子を観察してみると両方ともバイリンガルなのだが、一方が英語母国語、もう一方がフランス語が母国語というカップルのよう。一国2言語を体現するカナダディアンカップルだ。喧嘩はどっちの言葉になるのだろう。
4月19日(土)
19日朝からケベック観光。1759年の英仏戦争の舞台となったアブラハム平原を抜け、要塞横の階段をセントローレンス川の緩やかな流れを見ながら歩いていく。川からの高低差、頑強にそびえる城壁は、攻撃側の意欲を失わせるに十分な抑止効果を持っている。歴史あるシャトーフロンテナックホテル・ダルム広場(写真)まで来ると観光客の数も増えてきた。まだ肌寒いこの季節(気温は5度くらい)が終わればもっと増えるのであろう。その後もプチ・シャンプラン通り、ノートルダム大聖堂の金色の内部(写真)など観光。1985年に世界遺産都市に指定された街は、直角には交わらない複雑な交差点、起伏の多さなど、アメリカの「道は必ず直角に交わる」という固定観念に基づく(?)街並に慣れている自分にとっては、パリ・ロンドンに行ったときのことを思い出した。
友人談「彼女と来たかった。」ゴメンね。俺で。
文明博物館は、ロレアル協賛イベント。化粧をテーマとした展示会は皮膚・筋肉・骨格の科学的な映像・オブジェから、タトゥーを含む身体装飾品の歴史、また身体性に着目したアートが混在して展示してある良い企画。展示外での無料メークアップ体験企画に群がる女性。
議事堂は正面に22人のケベック史上の偉人像を飾ってあるのが珍しい。休みのため中に入れなかったのが残念。イギリス式の与野党が向かい合う議場が見られたはずだったようだ。夜のレストランはジーンズで言ったせいかヘンな席に案内されたが、おいしい。クリームソース一つとってもアメリカで食べるのとは違う、奥行きがある味わい。
ホテルに戻って昼寝してしまうが、その間友人S氏はケベックのガイドブックを読み返し復習している。学者と浅学者の違いがここにある。
4月20日(日)
19日深夜からドライブでトロントへ戻る。徹夜での運転は疲れた。帰ってオンタリオ州議事堂を外から眺める。ごつごつ・うねうねした外壁・赤みがかった色の議事堂は初めて見た。教会に近いか。トロント発2時の飛行機で帰る。カナダ国内でアメリカ入国手続きが出来るのはスバラシイ。自分では飲まないのに、安いからとアイスワイン(約4000円)を購入。ニューヨークでは8500円したのでつい。
ケベックは観光の街だが街並みの雰囲気、料理など申し分ない。もう1度訪れ、リゾート気分でゆっくりしたい。友人S氏には、多忙なスケジュールの中、付き合って頂き感謝。(おわり)