DC色々体験記 2002年8月
8月某日 キャピトル(国会議事堂)ツアー
休暇を取って、キャピトルツアーに参加。朝8時15分開始の整理券配付。7時50分にチケット配付所に着いたらすでに250人くらい並んでいた。(各組40人で、9時から30分おきで、12時のツアーになったのでそう判断)。開始時間の8時15分に来たら、3時か4時のツアーになっただろう。
12時に再び集合。注意事項の口頭説明。一切の「液体」はだめとのこと。飲み物はおろか、「目薬」「香水」も基本的にだめ。携帯の吸入器(ぜんそく患者?)を見せてOKもらっている人がいた。厳重なボディチェックを受けてツアー開始は12時30分。正面から入場、いきなりロタンダ(中央大広間)へ。そこからガイドがずーとついて30分余り、旧下院会議室(現在彫刻ホール)、最高裁跡、シャンデリアの間で解散。あとは地下の展示室(おみやげ屋あり)でしばし自由時間。各自解散。途中、後戻りは一切なし。写真撮影はいつでもいいが、大広間を自由に歩ける訳ではなく、移動以外はガイドの兄ちゃんがずっとしゃべっているのでシャッターチャンスが少ない。朝並ばなくてはならないパブリックツアーではなく、議員スタッフが引率(自分の州の議員に依頼するそうだ)するツアーもしくは団体申し込みによるツアーがいいのかも。実際スタッフ引率ツアーをよく見かけたが、自由な感じでうらやましい。外国人はどうすればいいんだろう。40人のツアー客は、いろんな国から来ているようだった。マサチューセッツ、テキサス、メーン、フロリダ後なんだっけ。ドイツもいたか。
国会議事堂はの大きさには改めて驚かされる。日本と同じ感じの建物(真ん中が高くて左右対称で上下院がそれぞれ入っている)だけに、同じくらいのサイズを想像していると一回り以上大きいので驚く。また、大きいが、米国の方が中が明るいのも印象的。日本の中央部は外光を取り入れる設計になっておらず暗い。ホテルなどの部屋の明るさは、日本>アメリカなのに、議会に限っては逆だ。
また、違いとしては、当然であるが、天皇の部屋がアメリカにはない。でもロタンダ天井のフレスコ画には「神になったワシントン」が描かれていて面白い。
晴天でキャピトルヒルからの眺めは最高だった。仕事を休んで参加したため余計に気持ちがいい。
8月、アトランタ、フロリダ(マイアミ)旅行
アトランタ
HIGH美術館(現代美術系)、コカコーラ博物館、ジョージア州議会議事堂を見学。HIGH美術館は思いの外良かった。コカコーラは1回行って満足、と言う感じ。飲み放題のコーラはできたてで?うまかった。「やっぱ本場のコーラは違う」といえる資格ができたというものだ。館内の試飲コーナーの世界の炭酸飲料編(試飲自由)は面白かった。まあ、コカコーラファンには楽しめるところ、といったところか。
コーラと言えば、個人的には5月発売されたバニラコーク(感想、1+1は2にしかならない)よりも、ダイエットコークwithレモン(ほのかにレモンの香りがする)がお気に入りである。
キーラーゴのホテル(コナカイリゾート)。
こじんまりしたいいところ。プールも最高。シーフードなどを食べに出歩いたけど、いずれもなかなか楽しめた。屋外だと蚊が多いのがイヤだったけど。
ホテルはゆったりしていて、娯楽はないが、プールや、ハンモックなどがあり、くつろぐには最高。ゆっくりできて良かった。プールに浮いていると、重力を感じない不思議な感じで良かった。流れる雲を見ていて、雲を見下ろしているような感覚にとらわれる。
シュノーケルも初体験したが、マスクがきつくて貧血になる。魚は多くて良かったが、水の透明度はそれほどでなく、また珊瑚も死んでいたようで、ちょっと期待はずれか。海で泳いだのは久々だったが、やっぱりプール、と感じた次第。
マイアミサウスビーチ泊
マイアミはヒスパニックが多い。サウスビーチの町中のレストランは夜中までおしゃれなリゾート客でにぎわっていた。レストランではBGMとしてサルサが流れているのだが、「サルサクラブ」は1軒も無いというのが意外であった。町中のアールデコディストリクトは変わった建物が多く楽しかった。
マイアミの日差しはDCに比べて強い。濃いという言い方が近いかも。木陰にいても木洩れ日が当たっているところは熱くなるので気づく、と言うくらい。 リトルハバナもバスで行ってみたが、リトルではなくHugeハバナ、と言う感じ。ごちゃごちゃした町並みが楽しめると思いきや、でっかいまっすぐの通り沿いにポツポツとおみやげや、キューバレストランが並んでいるだけ。レストランは安くておいしかったけど。住民はスペイン語が多いのかもしれないが、キューバの街の雰囲気(知らないけど)を期待していたので少しがっかり。暑かったし。
また、フロリダはゲイが多い。サウスビーチでも、同性の二人連れが多い。タンクトップ、筋肉質、ショートカットのヘアスタイルときて、耳にイヤリング、を見たら間違いなくゲイであろう。ブティックのショーウィンドウもマネキンが大体3体あって、男、女、ゲイ、と並んでいる(これホント)。ゲイの権利保護?が進んだ街としても有名なフロリダらしく、ちょうどこのころの新聞は、ブッシュ知事(大統領の実弟)が指名した教育長が、過去新興宗教系のペーパーに、保守的なこと(ゲイの権利を否定するような)を書いていた!、として袋だたきにあっていた。
8月某日〜4日間 NYへ旅行。
1日目 グランドゼロ・ブルックリン美術館・ビクターマニュエルライブ
アムトラックでユニオンステーション発。切符は事前に予約しておくと自動発券機でスムースに買える。改札は車内なのだが、ホームへは切符を持ってないと入れない。景色はそれほど楽しくない。車内は危ない感じはなく、前日の準備の睡眠不足で殆ど寝ていた。やや混んでいたが、DCからだと間違いなく座れる。電車は、遅延多しとのアムトラックの悪評とは裏腹に、予定時刻通りNYに到着。
グランドゼロ見学。大きな穴。多くの観光客。もっと高いところから見たかった。3000人近くが命を落とした凄惨なイメージと対照
的に空は快晴。
ビクターマニュエルのライブのチケットをグランドゼロ近くのクラブで購入。20ドル。ビクターマニュエルはいつから?と売っていた女性に聞くと、8時にスタートするけど、その前に3組出て、45分ずつやるので、早くても10時。との回答。
その後、重い荷物を抱え(コインロッカー見つからず、テロ対策?)、地下鉄でブルックリン博物館へ。行きの電車はマンハッタンを過ぎると心なしか車内に緊張感が漂う。駅の真上が博物館なのでブルックリン徘徊をせずに安心。博物館は改装中で一部しか公開されていなかったが、大きい。中で印象的だったのは、アフリカ美術、オセアニア美術(写真)、さりげなくも充実している日本美術。エジプトコーナー。4階のアメリカのそれぞれの時代の部屋、家を再現したもの(Moorish Room, Civil War dressing room, Jan Matense
Schenk House)は、調度品なども当時のもので、それが使われていた背景、環境などがよく分かる、特に当時の農家であったSchenk Houseは、江戸東京博物館で見た江戸時代の長屋の再現と、ほぼ同時代だ、などと回想し、西洋との違いを感じつつ、しかし素朴さにおいて共通のモノがあるような、などと考える。5階の絵画で見るアメリカの歴史(無料ヘッドホン解説あり)などは、アメリカの浅い歴史にも浅いながらいろいろあるもんだと実感。センスの悪い壺(写真)は象徴的。19世紀のロココ様式の流行が、木を曲線を描くように曲げる技術の出現とともに出てきた、というくだりも印象に残っている。改装中のため見られないところも多かったが、全て公開すれば相当な規模のはず。でも如何せんブルックリンという土地柄のせいか、マンハッタンの中の美術館に比べかなり入場者は少ない。がらがら、と言ってもいい。落ち着いて鑑賞できるのはいいんだけど。
帰りの地下鉄で、子供3人が突然、ブレイクダンスショーを始め、1曲踊る。なかなかうまい。終わってから、お金を集めはじめた彼らには、周囲の大人から、かなりの金額(推定20ドル超)が投げ込まれていた。学校にも行かず(夏休み?)楽してお金を稼げることを教えては教育上良くない、と思い、自分は何もあげず。
日本に来たかと思わせる日本料理屋でメシ。その後ライブへ。
会場は14stと10aveのクラブ。8thアベニューから14stを真っ直ぐ西へ、暗くなんとなく危ない感じの14stを、息を止め、一気に歩いた。10時にライブ会場着。体育館ほどある巨大なクラブ中央のステージでは、ちょうど、スター性のない若い女性歌手がポップソングを歌っていた。次がお目当て、となればグッドタイミング!と思う。 しかし、これは実は一人目の前座。この後午前1時の開始まで、3時間待つことになろうとは、、、。
1時。MCの後いよいよビクターマニュエル登場。ステージはサービス精神にもあふれ、観客の携帯電話(友達に聞かせようと、彼に向けていたモノ)をとってそれに直接歌いかけるサービス、サインもしてた。 さすがに熱狂的なファン(殆ど女性)が多い。一緒に歌っている奴ばかりだ。ステージを囲む観客の数も、前座の時は6,7列だったのに、15列くらいになっている。8曲たっぷり楽しんで、2時前に終了。いいライブであった。
2日目 ブロンクス美術館、ソーホー散策、公園で休息、美女と野獣鑑賞
朝ゆっくり起きて、ブロンクス美術館へ。11時半に言ったら、12時から、ということで、ブロンクスの街角に一人取り残される。周囲は明るく、人通りも少ない。黒人ばかりだが、危なそうな人はいない。よし、と決意し、2,3ブロックほど試しに歩いてみる。特段何もおこらない。ラッキーというべきなのか。
美術館はすばらしかった。入場料5ドル。3室ほどしかない、ホントに小さい美術館であるが、現代美術の、質の高い作品を集めている。CD-Rom購入。
TKTSで2時45分から1時間ならび、窓口へ。「ライオンキング?」「Never」「ビューティーアンドビースト?」「How many?」「ワン」。実質これで終わった。その後チャイナタウン、リトルイタリー散策。チャイナタウン(写真)は、中国人の生活臭がする。レストラン、土産物屋のみならず、銀行、病院などもある。対してリトルイタリーは、単なるレストランストリート。どんどん小さくなっているらしい。そりゃそうだ。貧しい中国人は無限にやって来るのに対して、貧しいイタリア人移民など過去の話。チャイナタウンで、鴨肉ローメン(焼きそば)。5.5ドル。アフリカ美術館へ行くも、移転のためSHOPのみ営業は残念。グッゲンハイムソーホーも閉館。ソーホーは日本人だらけ。何してんだろう。その後市図書館裏のBryant公園(都心のオアシスと言った感じで、芝生の上に寝ころんでもよし、たくさんあるベンチに座ってもよし、という快適な公園)でスターバックスの豆乳ラテを飲みつつ読書&休憩し、「美女と野獣」へ。
驚いたことに、空席が多い。舞台に向かって左端のブロック、前から16列目の左(壁)から6席目だったが、左5席は空席。後ろ10列以上もその状態だったので、50以上は優に空いていたことになる。やはり長くやっているので客足も少なくなっているようだ。芝居は楽しめた。わかりやすいストーリー。
3日目 フォーブスギャラリー・自然史博物館・ラテンライブ
ソーホーへ行き、メトロポリタン美術館のSHOP、アフリカ美術館のSHOPを覗き色々購入。徒歩で、フォーブスギャラリーへ。ここ1年の写真展や、おもちゃ、大統領直筆の手紙等の展示。レーガン大統領、雑誌のアンケートへの回答。Q.嫌いなこと A(彼の直筆で).People who say "You
don't remember me, do you?"(and
I don't)に笑う。 このころから既に老人特有の症状?などというブラックなジョークは不謹慎。
その後、噂に聞いていた自然史博物館へ。だが、余り興味が持てない。再現された猿人、原人の模型(写真)はリアルで良かったが。I-MAXシアター「キリマンジャロ」は英語が分からず、疲れもあって爆睡。これで17ドル(i-max込み)は高い。韓国人街で焼き肉、おいしかったが一人50ドルは確実にDCより高い。日本よりは安いか。その後タイムズスクエア近くのSupper
clubのラテンライブへ
前のコメディーショーが長引いたせいで、10時の予定が長引き10時半開場。なかなか大きなクラブ。ステージの前方に8×15m位のフロア。それを囲むようにソファー席が100席ほど。1時からのライブはKevin Ceballo 。高い良い声を持った歌い手で、DLGの歌(El Pito)もきちんとカヴァーできていた。後で知ったが、
former lead singer with Isidro Infante's orchestra,
has embarked on a very successful solo career. He has an outstanding voice and
is very popular among young women. だそうだ。でも彼目当て、の客はどう見ても3,4人だった。まだまだ売れていないのか。4曲でFirst Stage終了。2時頃帰る。
4日目 アムトラックで帰る。