DC色々体験記 2003年7月13日
ウィリアムズバーグ日帰り旅行
アメリカ東海岸の観光ガイドブックには必ず乗っているウィリアムズバーグ。一度は行ってみたいと思っていたところ。「町全体が18世紀の植民地時代を復元し、"生きた博物館"となったコロニアル・ウィリアムズバーグ」、「東海岸の魅力の観光地として人気を呼んでいます」との謳い文句に惹かれ、DCから車で南へ3時間弱。
着いてみてわかった。これはテーマパークなのだと。いわば明治村アメリカ版。建物は昔の配置らしい、忠実に街並みを再現している。
ただ、何かが物足りない。
テーマパークとしては、イベント(例えばパレードがあるとか、大道芸人がいるとか)が少なく「お祭り気分」は味わえない。リアルさを追及しているのかもしれないが、いかんせん18世紀のアメリカの建物は、自分には現代の建物と大した違いは感じられず「タイムトリップ」感覚は到底味わえない。むしろ郊外の古い住宅地に来たかな?という程度の感想。
正直、これで入場料37ドル(約5000円弱)は高いな、と思う。各建物(裁判所、総督公邸、議事堂など)では当時の服装をした無料のガイドが案内してくれるのだけど。
昔の建物以外にも、ロックフェラー夫人の集めたコレクションを展示した「フォークアートセンター」もあるが、これは辛い。アメリカのフォークアートほど見ていて辛いものはない。絶句してしまう。何か惹かれるところがあるかと思って絵の前にしばらく立ってじっと考えてみるが、全く時間の無駄だった。
唯一、議事堂が面白かったのは悲しい性であろうか。なんでも1776年にイギリスからの独立を決議した場所で(建物は再建)、130名の下院(選挙による選出)と総督の指名でヴァージニア州民から終身で選ばれる12名の上院から構成される。総督はイギリス本国から送り込まれてきていた。両院協議会などもあったようで、説明者も言っていたが上院・総督が民選でない以外は現代の仕組みとほぼ同じとのこと。二院制の議会なんて昔も今もそんなもんだろ、と思うも、当時の日本は、江戸時代であったことに思い至って、議会主義(民主主義)の歴史の長さ、自らの力でイギリスからの独立を勝ち取ったことの意義の理解は、日本とはやはり違うのかなあと、だから、大金を叩いて家族連れもやってくるのか、などと漠然と思いつつ帰路についた。
でも、37ドルは高いよなあ。