DC色々体験記 2003年5月

LA、ティファナ旅行

5月23日(金)

9時半DC発、5時間のフライト後、23:50頃着(時差3時間)。ホテルチェックイン後、早速シャトルバスでWest Coast Salsa Congress会場へ。シャトルバス整理係員の親父は話し好き。麻薬漬けから神の啓示を得て脱出、今は農務省でまじめに働いているとのことで、聖書の意義を説いていた。夜の部のパフォーマンスには間に合わず。久々の友人との再会も、2,3週会わなかったという感じか。今回は日本から参加するメンバーには誰も一言も告げず一応軽めのサプライズを企図してみたのだが、さほど驚かれず、「あ、ひさしぶり、痩せたね」程度の反応。ま、こんなもんか。LAは意外に寒かった。50〜60度位で、南国の天気を期待していたが外れた。午前3時には帰る。

 

5月24日(土)

朝食をホテルでとりつつ、行動計画。今回は昼はワークショップはとらず、昼はレンタカー(Mid-sides、セントラ、1日22ドル、保険1日18ドル)を借りての観光三昧。

まずリトルトーキョーへ。日系人博物館はホロコースト博物館と同様、日系人にシンパシーを感じるように出来ており、日系人の苦しみが伝わってくる。敵国民といって資産を没収し一つところに押し込めようとする発想は恐ろしいことだ。隣の現代美術館は、Juan Munoz展。会場全体を使った構成が面白い。同じ笑顔の中国人のようなちょっと小さめの彫像がわらわらと立つ異質な空間の中にいるのに、きわめて日常的な風景の一こまの中にいるような感覚は不思議だ。リトルトーキョーは、NYCのリトルイタリーみたい。単なるおみやげとレストラン街だが、なぜリトル「ジャパン」ではないのだ。リトルローマや、ペキンタウンなんて街は無いのになどと思いつつ散策。とんこつラーメンを久々に食べる。

その後LA郡立美術館。独立した「日本館」をアメリカの美術館で見たのは初めて。障子の部屋にいるような感覚で作品を楽しめるような感覚で設計されている。展示は時代順ではなく、弥生式土器の隣に九谷焼があり、その隣に仏像が飾ってあるというrandomなアレンジであるが、何か意図あってのことであろう。

ホテルに戻ってCongress夜の部へ。パフォーマンスはいいものもあれば悪いものも。アクロバットが受けるのはやはりLA。On2もそれなりではあるが。フランシスコは、何年も前から同じ、という感じ。ココーテからの起きあがりが複雑になっているくらい。まあ、紅白で北島三郎が出て安心するという感覚か。夜は顔なじみの友人達と踊る。「落ちている」、「強くなっている」等指摘され、事実であろうがブルーになる。

 

5月25日(日曜)

pasadenaにある、ノートン・サイモン美術館。LAではゲッティ美術館(今回は行けず)と並ぶ有名なところ。とはいえ、それほど大きくなく、2,3時間で見るには丁度良い規模である。なんと言ってもレンブラントの自画像がすばらしい。これほど精密な「自分」を描きあげていく過程、絵からにじみ出るレンブラントの性格は自らのありのままを素直に描いた結果か、それとも理想の自分像を描いたのか、どうなんだろう。また、ゴッホ、セザンヌのよい作品もある。庭園も美しく穏やかな午後を過ごすには最適。

コングレスは最終日。みんな盛り上がっていたが、いい加減寝不足で疲れた。パフォーマンス後のフリータイムは熱気むんむん。水を買ったおつりの1ドル札が、みな汗でジトッとしていて気持ち悪い。ホテルに帰って1時間仮眠して、午前5時からのLABOMBA打ち上げに参加。コングレス帰りの客で、DENNY'Sのウェイトレスは大混乱。

 

 

5月26日(月曜)

打ち上げに参加したせいで寝坊し12時起き、それでももったいないからといざティファナへ出発。途中休憩をとりつつ2時間半のドライブ。サンディエゴはキレイな街と聞いていたが今回は時間がないので断念。メキシコ(ティファナ)への出国は簡単、というより、逆流できないよう監視がいるだけでチェック無し。ティファナは「観光スポットのない観光地」といった趣で薬屋(アメリカより安いらしい)、土産物屋と裏通りには怪しげなBAR、娼婦が立ち並ぶ街。物乞い、物売りの少年少女も多く、つい「アメリカに来たら?」と声を掛けたくなる。土産物屋に並ぶプロレスの覆面を購入。20ドルとふっかけてきたのを2個20ドルに値切ったが、簡単だったのでもっと安くなったはず。モノはいい。本物を見たこと無いが、実際に使えそうだ。土産物屋の親父は必死で、頼んでもないのに、ほらこんな風になるんだ、とばかりに被ってみせる。写真を1枚。

夜はゆっくり寝て疲れをとった。

 

5月27日(火)

11時半の便も時差3時間あり、5時間のフライトの後DCに着いたら7時半。1日がかりでちょっと損した気分。

今回は初の西海岸。実はDCでの2年間の間は西海岸(シアトル、LAなど)は日本からも近いし、行かずにおいて別のところを優先、と思っていた。今回、友人にも会えるし、LA CONGRESSも来年以降は(仕事の都合で)当面行けないし、と思っていってみた正解。やはり行くとその街の雰囲気が肌で分かる。LAの「のっぺり」した街の広がりと、(最終日だけだったけど)青い空が印象に印象に残った旅だった。