DC色々体験記
2003年3月8−9日 NY旅行
3月8−9日 NYへ(DCへ来てから6回目、今年2回目)。
8日土曜、大混雑のメトロポリタン。ダビンチの素描は長蛇の列で断念も、ナショナルギャラリーよりも数段充実したレンブラントの作品達に感動。ミュージカルは金曜の夜から「楽団」のストライキ(実際に劇場前でデモをやっている)で中止。ユニオンのチラシによれば、近年はミュージカルの音楽もシンセサイザー等への切り替えが進んでいるという。このため主なものは全て中止。音楽のない劇や、ユニオンとの協約をきっちり守っているミュージカル(無名のものが多い)は上映している。全国紙でも大きく取り上げられている。「田舎から出てきた親子が突然のキャンセルに泣いている」といった例も挙げつつも、労使双方の言い分を載せており、ユニオンへの社会的理解(又はユニオンの政治的プレゼンスの大きさ)が感じられる。
ミュージカルを諦め、夜はVillage VanguardでJAZZ。Kurt Rosenwinkel(g)Quartet。初めはエレキの音におや?という感じだったが、ギターオタクが社会に出てきました、といった感じのまじめでshyな青年(Kurt)の人柄と、演奏に入ったときの生き生きした表情のcontrastに好感が持て、特に中盤以降は伸びの良い音が聴け、充実した時間を過ごした。(なお、他はEthan Iverson-p, Ben Street-b、Jeff Ballard-d)。宿泊したHiltonはさすが4ツ星。Priceline.comで$90。ラッキー。
9日(日曜)は、Whitny美術館へ。NYに来て3回目だが、必ず寄ってしまう美術館。洒落たshop、restaurant。いつも5階の常設展で「アメリカ現代美術」の基本を認識し、呼吸を整えてから下の階の意欲的な展示へと突入していくというパターン。4階のロボットが大がかりなベルトコンベアで運ばれているコミカルにももの悲しい作品は、否応なく自ら、そしてこの社会の日常を想起させる深い作品。3階のアラバマのキルトコミュニティの作品展(最終日)も本人達は意識していないけど、伝統から前衛へとダイレクトに走りつつあるような作品群。大学の後輩と落ち合い楽しく過ごす。
アムトラックで帰るも、行きも帰りも1時間近く遅れるのには困った。
NYはDCに来てから6回目(昨年7、8、10、11月、今年1月、そして今回)。ちなみに今年の新年の誓いは「1.3連休はDCを離れる。2.NYに10回行く。」である。