バイオリンやビオラを続ける環境

譜面が読めなくても、大人になってからでも、弾けるようになります、、、が

音を出して、自分で練習する時間と場所を確保できますか?

 

 レッスンに来るだけで弾けるようにはなりません。もしかしたら「私のレッスンさえ受けていれば家での練習はいりません」という素晴らしい指導者がいるかもしれませんが、毎日来てもらうなら話は別として、残念ながら、私はそのような画期的な指導法を知りません。

 いろんな費用だけでなく、練習する環境の確認も重要です。バイオリンやビオラは、自分の弾いた音を聴かなければ上達できません。力と動きの結果が音になります。同じ場所を押さえたつもりの音程も、弾き方によって変わります。贅沢な難しい条件かもしれませんが、たとえほんの少しの時間でも、ちゃんと音を鳴らして練習してください。

 消音器着用での練習やサイレント楽器では、よほど自分の技術を熟知した人でなければ、音色も音程も悪くします。サイレントバイオリンは、ゲームセンターのレーシングゲームのようなものです。共通することはあっても、実際に路上で車を運転するのとは全く違いますね。ある程度できる人にとっては、便利でおもしろそうだとは思います。エレクトリックバイオリンを弾く人は、サイレントで練習しても構いませんが、クラシックでもジャズでも、アコースティックの楽器を演奏したい人の練習には不向きです。

 ご近所に挨拶回りをして、防音せずに練習できるようになった人、職場の片隅をちゃっかりスタジオにしてしまった人、練習を口実に実家に帰り、ついでにご飯も食べてくる人、日常を切り捨ててカラオケボックスに通う人、できることから工夫して、大掛かりな防音をせずに練習している人がいます。もちろん、高い天井の広いスタジオを造っちゃうなら、それに越したことはありません。

 以前、せっかく楽器を用意したのに練習する場所が無くて、レッスンを続けられなかった生徒さんがいました。その人の環境について私が思い至らなかったことを、本当に申し訳なく思っています。