DC色々体験記 2003年12月

                

 

12月某日 フィラデルフィア

 

元の職場の先輩と、フィラデルフィア日帰り観光。朝6時40分自宅発、7時ホテル発でハイウェイを3時間弱、フィラデルフィア到着。早速フィラデルフィア美術館へ。全米3位の美術館とは聞いていたが、さしたる期待もなく行ったところ、収蔵品の質・量に圧倒された。

 

ルノワール・セザンヌ・マチス・ゴッホ・モネなど印象派の作家の充実ぶり。ルノワールなど20点くらいはある。どれも質の高い作品。ゴッホのひまわり(8作のうちのひとつ)もあったりして。モネ・セザンヌも同様。16世紀のオランダはそれほどでもなかったが。

 

アメリカの美術館らしく、ピカソ以降、20世紀の美術も充実。マルセル・デュシャンは彼の作品だけで20m四方の部屋が埋まっており、セザンヌに影響を受けていた初期の作品から有名な「泉」までの軌跡を辿れて興味深い。

 

その他ではヨーロッパの中世の部屋、日本・中国・インド等各国の寺などを忠実に再現した建物・部屋の展示が目を引く。アメリカの美術館は「実物大での再現」が好きだが、この点ではここが全米一なのではないか。ポップアートコーナーでは、村上隆の作品も。とても1時間半では見切れない。再来を誓う。

 

フィラデルフィア美術館の正面は映画ロッキーの撮影に使われたところとしても有名だが、自分にはそのシーンが思い出せず感動も少なめ。

 

続いて同行者の希望でここも撮影に使われた「動物園」へ。虎の前でロッキーがエイドリアンにプロポーズしたらしい。しかし、寒さ(0度位と思われる)で動物は殆ど外に出ておらず、「アメリカ最初の動物園」の謳い文句空しく何とも閑散とした動物園。お目当て虎もぐったりと寝転がっている。こりゃ動物虐待だ。ライオンも「本来は20スクエアマイルのなわばりを持ち」、なんて紹介は、100平米の現在が哀れに思えるだけである。唯一ホッキョクグマが元気だった。

 

続いて「独立記念館(Independence Hall)」へ。見学ツアーは無料だが、予約チケットが必要で、3時半に申し込んで4時半のツアーを指定される。実質15分ほどで、イギリス統治時代に使われていた裁判所及び、独立宣言、合衆国憲法がまとめられた会議室を見るだけ。案内のお姉さんは力の入った口調で「ここで権力の相互抑制の理念が、、、」語っているが疲れていて耳に入ってこない。「ふむ、ここでねえ」という平凡な感想を抱く。

帰りは渋滞で25分ほどロスしたが、3時間ほどで到着。次はもう一人ドライバーを確保していこう。

 

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