DC色々体験記 2003年6月

 

6月21日 アーミッシュの村へ

DCからペンシルヴァニア州の奥地へ車で3時間弱。それほど遠くはない。

「アーミッシュだけの村」を想像していたが、外見は全く普通の田舎町。実際は普通の人々に入り交じって、つまり一般住民であるAさんの隣にアーミッシュのBさん一家が住み、その隣はまた一般住民Cさん、といった具合。家をよく見ると車でなく、馬車があったりすることから判別できる。電気、車など一切の文明の利器を拒否し、服装も伝統的なモノトーンの衣装という生活様式(もっともアーミッシュにも電気等を受け入れる人もおり、多様であるらしいが)であるが、特にもめることもなく共存している様子。アーミッシュのおかげで観光客が多く街全体が潤っているという部分はあるのであろうが。

行った日は日曜なので、敬虔なアーミッシュは教会へ行った後、近所の知り合いを訪ねたりするらしく馬車の往来が多く、姿を見ることが多くラッキーと感じるが、彼らは「彼らの日常」を過ごしているだけなのであり、あまり浮かれた感じでカメラなど向けてはいけない。でも撮ったけど。

彼らの顔つきはやはり似通っている感じがしたが、これは外部との婚姻を許さない事から来る生物学的な要因のみならず、みんなが固い信仰心からくるやや世俗を超越した表情をしていることも大きいように思えた。最も浮かれた観光客であるアジア人の自分を見つければ、彼らの表情も硬くなるだろうが。

あと、観光地であるが土産物屋はイマイチ。

 

アーミッシュってアメリカにしかないがいわゆる「アメリカ的なもの」とは反対のものであり、どう理解してよいのかとまどう部分もあるが、これも含めて、ここもアメリカなんだなあ、と無理矢理納得。

帰りに寄ったランカスターの美術館、現代美術のコンクールであったが水準の高さに感動。

 

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