DC色々体験記 2003年11月22日シカゴ美術館
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9時にシカゴ・オヘア空港着。地下鉄(CTA)でダウンタウンまで45分。空港からのアクセスはまずまず。ホテルにチェックイン(10時15分)。初めて見るシカゴのダウンタウンは、高層ビルが並んでいてNYを思い出すが、道幅が広いのと、ビルの中に古い(1900年代初頭?)といった感じのものが多い点が特徴的。泊まったホテルも4星(ヒルトン)だけど、中は結構古め。
徒歩でシカゴ美術館へ。5時間を過ごす。全米有数の美術館だけあって、質量共に見応えのある日美術館。以下感想メモ。
「質」:モネのコレクションはフランス以外では一番、とのこと、であるが実はそれほど興味がない。でもざっと見ていると、睡蓮に至る間ので彼の軌跡が分かるような気がしてくる。ルノワールも多い、これも余り興味がないが。ゴッホは87年の自画像を初め、Bedroomなどの秀作をそろえる。ゴッホの自画像だらけの部屋にいたら、とても平静ではいられないだろうと思う。気が狂ってしまいそうだ。地味な作品もあり、アムステルダムの良い予習になった。
ただ、レンブラントは「工房」の作品が1点あるのみで、レンブラント自身の作は1点も無し。貸し出し中?。残念。
「展示」:他の大きな美術館と同じく、基本的には時代・地域毎の展示であるが、作品の幅が厚いこともあり、テーマ毎の展示(静物画の部屋)もあるようで、面白い見方が出来る。しかし一方で一人の作家の作品が「散る」ことにもなり、特に作風と活躍した時代の幅の広いピカソは、色んな部屋に飛び飛びで展示。でもどの部屋にいてもその部屋の「主」のような中心的な存在になってしまうのはさすがピカソ。
「現代美術」:古代ローマなどが「一応集めました」という感じなのに対し、アメリカの美術館らしく、現代美術の質・量の充実、展示環境の良さには感心。客層の広さもいつもながら印象的で、「これいいわね」と呟くおばさんを見て、現代美術を受け入れる広い客層に支えられ、充実した展示があることを実感。マグリットの作品が多かった。マグリット好きな金持ちが寄贈したのだろうか。
「19世紀アメリカ」:これだけは一生理解できないのではと思う。素朴な遠近法を無視した絵画。趣味の悪い家具。現代美術への飛躍が印象的。
「眼」:最近アムステルダムに備え、レンブラントの画集などを眺めていたせいか、現代美術部門で感性が鈍くなっている自分に気付く。頭の中のチャンネルが合わない感じで、面白く感じられるまでに時間が掛かった。こういうこともあるんだなあと自分が不思議に感じた。
「集中力」:いつも思うのは美術館は体力勝負。集中力(+体力)は3時間が限界。アムステルダムでの過ごし方を考えなくては。1日1館にしなければ。