DC色々体験記 2003年11月23日
フランク・ロイド・ライト邸/スタジオ
11月23日
Frank Lloyd Wright のHome and Studio in Oak Parkを見に行く。地下鉄グリーンラインで30分あまりで目的のOakParkのある駅に到着。途中のシカゴのダウンタウンを離れてしばらくの車窓からの景色は怖かった。廃墟と化した工場群。昔はこぎれいな住宅だったと思われるも、今は鉄柵に囲また薄汚れた家々。こんなところには降りられない、と心底感じる。目的の駅がその名も「ハーレム」だったから、着いて辺りが危なかったら電車を降りずにそのまま引き返そう、と決意していたほど。でも到着の3駅前から街並みが明らかに変わり、着いた駅は再開発?されたこぎれいなお店、住宅地だった。
Frank Lloyd Wright のHome and Studioは、彼が、有名になって世界を飛び回るまで、20歳からの20年間実際に住んでいたところ。これ回る1時間のツアー(ガイド付き1時間9ドル)に参加。室内の写真撮影は禁止。彼が20歳の時に設計した家は、既に彼独特のモダンで機能的だが、自然光を取り入れ、窓の外の景色との調和も考えた暖かみのある表現が満載。生き物の体内に入ったような、窮屈ではないが包まれている感覚はFalling
Waterの時と同じく「住んでみたい」と思わせる。ベッドルームは着物を吊した形の窓は、景色を着物の柄として見せるという驚異的な発想(http://www.wrightplus.org/homestudio/picture-bedroom.html)。意外だったのは、そんな天才も32歳の時勤めていた職場を首になったことがあるらしい。彼のデザインが理解されなかったのか、それとも人間的には付き合いにくい奴だったのか。彼にも挫折が合ったのかと思い、同い年の自分を思い感慨に浸る。アリゾナにある別の家にも行きたくなった。
周囲の住宅街にも彼の設計による家が数件有り、これを回るツアーもあるようだが、今回は自分で適当に写真を撮って終わる。実際に住んでいる人に住み心地を聴いてみたい。
ツアーが終わって1時過ぎ。時間も押して雨も強くなったためシカゴ現代美術館はあきらめ、ゆっくり食事をとって今度は時間に余裕を見て空港へ。待合い場所で帰りの飛行機でダービン上院議員?とおぼしき男性発見。6時発のUA624便は雨で少々揺れたが無事にDCへ着いた。駐車場に止めてあった車はややナナメ(入れ直している余裕がなかった)であった。