DC色々体験記 

2003年7月29日〜8月9日:人もうらやむ長期夏期休暇

その2 ペルー編(vol.1 クスコ)

 

8月3日(日)

午前プエルトリコのホテルをチェックアウトして、空港へ。マイアミでペルーの度に同行の友人S氏と合流、リマへ夜11時過ぎに着。空港で夜を明かし、翌朝6時の飛行機で一気にcuzcoへ行く予定は、ちょっと甘かった。Aero Continental のカウンタ−は午前4時にしか空かないため待合室に入れずほとんど外に等しいベンチで過ごすハメに。この時は防寒具(クスコで調達予定だった)がないため、低地とは言え”冬”のリマは寒かった。思えばこの時風邪をひいたような。ともあれ朝の4時まで耐えてチェックイン、空路クスコへ1時間。

 

8月4日(月)

クスコは標高3400メートル。着陸直前の機内が酸素が薄くなったのが解る。飛行機の外にでても明らかに酸素が薄い。ストローで深呼吸をしているような酸素が入ってこない感じ。努めてゆっくり歩くことにして、ホテルにチェックインしたらコカ茶を飲んで、前夜の疲れもあり3時間ほど就寝。起きると気持ち頭が重い。耐えられない程度ではない。

また標高のため日差しは強いが気温は低い。20度位。夜は2,3度まで冷える感じ。

旅行代理店に立ち寄り(日本人がやっていてとても親切)、そこで教えてもらった日本人が経営するレストラン「プカラ」でランチセット、7ソレス=2ドル強=250円。安くて美味しい。野菜と肉のスープは日本人の口にあう。アルパカ100%と宣伝のセーターを20ドルで購入。どうも後で聞いたら70%程度のものらしい。100%のものは4〜50ドルとか。防寒具かわりの帽子は2.5ソレス。物価が安い。

 クスコ市内はアルマス広場(写真)の周囲の建物は全て低層。石畳、教会をはじめ全て石造りで歴史的な都市の雰囲気が漂う。観光客だらけ。有名な12角の石も見学。子供が入ってきてお金をねだる。1ソレス。商店などが建ち並ぶ地元の人々が行き交う地域は別途ある模様。

 2時からクスコ市内半日観光英語ツアー(入場料込み21ドル)に参加。クスコはインカ帝国の首都であったため、市内・近郊に遺跡が多い。もっともスペインによる略奪が凄まじく「遺跡」は精巧な石垣が残されるのみ。酸素が薄いなかよくぞこれだけの仕事をしたものだ、とやや頭痛がする中でぼんやり考える。土地のガイドも色々説明してくれるが、如何せん文字を持たなかった文明故、ガイドの言葉も「〜と思われます」とか、「これについては3つの解釈がありますが、私は〜だと思います」、といった解説が多い。その分聞いてる側は自分の想像力で色々と思いをめぐらせることができる点も、クスコ(及びマチュピチュ)への人気が高い理由なのかもしれない。

 〜では標高3800メートルを経験。日本では体験できない、ということに満足感を覚える。坂道を上ると普段の3倍疲れる。黙ってじっとしている分には普通だが、しゃべる時は呼吸のリズムを乱さぬよう、息を吐くタイミングを利用してしゃべらないとやや苦しい、というようなことが気になってくる高度。

 このあたりからクスコの、いやペルーの貧しさが目に付いてくる。人々の生活レベルは、まだまだ低い。

 夜の食事は汚いレストランに入って安かったけど(ひとり7ソレス)、失敗。スペイン語が出来ないのも一因。そういうこともあるさ。夜になり高山病のため段々頭が痛くなってくる。偏頭痛と症状は同じだが痛みは軽めで、寝付けないほどではない。

 

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