Bikers club TSUBASA   establishment1992
2010.2.14report
コース
中井PA〜清水港〜フェリー〜土肥〜沼津港〜沼津IC〜中井PA 走行距離 326km

参加者
武信(H.VF750) 羽田(BMW R1150RT) 熊谷(BMW R1150GS ADV) 田中(S.GSX-R1000)
土屋(H.X4) 吉浜(BMW R1150R) 内田(BMW R1150RT) 伊東(S.TL1000R)
田口(BMW R1150R RS)      
ゲスト:N氏(H.X4) ・ K氏(BMW K75S)    
 「ンダよ、おまえもか!」少々センセーショナルな書き出しであるが、これを書いている傍らの、新聞紙上を席巻している「トヨタ問題」とは全く関係はない。冬ゆえに単なるバッテリー上がりの話である。“単なる”と言ってはみたが我々ライダーには重要な問題である。先月、バッテリーの件でBMWを散々にこき下ろしたが、ついにホンダ車にもそれが起きた。
 天の寒い中井PAにはゲストを含めて10人が集結。車からジャンプしてエンジンを掛けて来たというゲスト氏のホンダX4のアイドリングが重低音を奏で続けている。「(エンジンを)止めたら掛からないので今日は此処で帰る」との事。「フ〜ン、家からどのくらい走ってきたの?フムフム、なら〜だいじょうぶだよ。もう充電されてるよ」多勢に物言わせて無責任にてんでに言い放つ。ホント?それではって事で一旦止めてキーをひねったらプスのプも言わない。(汗)・・・・・     
 こからが世界のホンダは違う。だって一人力プラス一熊力で押せばちゃんと爆音を轟かせて復活するのである。(“インジェクションじゃなし普通だべ”はこの際言いっこなし)、ということで最後まで無事同行いただいた。もちろんバッテリーは復活し始動は問題なし。しかし原因を特定すれば一番の責任者というか全責任者はオーナーであることは言うまでもない。
ナイトウちゃん、バッテリー交換しましょうね。
 名を清水に向かって走るがやはり駿州はちがう。前夜の冷たい雨は出掛けのアスファルト面を凍てつかせ、厚木東名から望む丹沢は樹氷でグレーに沈んでいる。山北御殿場では標高300メートルぐらいを境に木々は冠雪している。が、駿河湾を望むようになるとそれらはいっぺんに消えうせ、暖かさが体感できる。さあ待望の富士は見ることができるのか。
 調に清水港に着く。昨日開催されたバンクーバー冬季五輪で上村愛子のメダル獲得を祈りつつ土肥行きフェリーを待つ。東京湾フェリーとは乗り場の雰囲気もフェリーの船型もかなり違う。
フェリーは静かに清水港を滑りだす。東京湾フェリーより大きな乾舷から、それなりの揺れを覚悟(楽しみに)していたが、外港防波堤を過ぎても揺れはない。滅多に見ることのできない海底掘削船などを見ることができるが肝心の富士はというと“見えない”。 朝のいっとき見えたというのは乗り場の係員、サービストークであろう。もしかしたらと、も一度見るとホラネ、やはり見えない。
 ンヤンマ、アカトンボ、小生で占拠する上甲板上には徐々にガヤガヤと人が増えてくる。「一緒に写真をお願いします」とカタコトの
日本語で二人の青年が語りかけてくる。インドネシアから来日している留学生そうだ。ギンヤンマと二人で飛び切りの笑顔で応じておいた。当方両名とも誇れるほど又は恐れ入るほど稀有な顔ではないはずであるが、国際親善のどのような力になれたのかは全く不明である。
 ヤガヤの元は中国人であった。経済成長に沸く中国の正月(春節)では数億から数十億人が大移動をするらしい。その内の一部の観光客であろう。実にエネルギッシュである。
 ほどから売店からの貝焼きやたこ焼きの香ばしい匂いでそそられているのだが、店頭はガヤガヤに占拠されている。10年前の中国の店員のような無愛想なお兄ちゃんが一人で中国語の辞書片手に奮闘しているのだがこの兄ちゃん、見ているとどうにも手際が悪い。奥を見ると失敗作も量産しているようである。少し離れて待っていて、さあもういいかなという時分に近づくと一気にガヤガヤがなだれ込んできてあとに残るのは無愛想な顔のみ。結局匂いだけであきらめた。ウォーリアは根性でゲットしたようだ。
 んなこんなで北方向に目をやれば霊峰富士の頂がその神々しい姿を見せていてくれるではないか。この空模様で本当にありがたい。自身に感謝々である。これで所期の目的は一応達成できたわけである。
ガヤガヤ連も霊峰富士を崇めようというその志や、よしである。とはいえ御尊顔のほんの一部を拝しただけでその全体プロポーション(美女同様、これも重要ポイントである、ね!)は拝していない。是非再来を期したいものである。その際には“無愛想なお兄ちゃん”が“きれ
いなお姉ちゃん”に転じていることを心より願う。とメンバーは言っていた。
 肥港に着くともう一台のX4がニコニコと迎えてくれた。伊豆のオーソリティ、カーペンツッチーである。その眼を覆わんばかりに朽ちかけているX4(失礼)で前述のようなトラブルは耳にしたことはない。愛車への接し方も多様なのである。 
 て本日は当然ながらツーリングである。此処まで走りの印象が少々希薄である。土肥から県道17号を沼津まで北上することで本日初めてタイヤのショルダーを使用したのではない
だろうか。ま、たまにゃいいやね。いつもの「伊豆海」は通過してリニューアルなった沼津港で昼食。ここはバイクにはやさしくはないねえ。駐バイク場、占有面積等勘案すりゃ費用対効果悪くないとは思うけどね。やっとのことで例の一団の横に止めたけど。
 こから東名中井PAで4時には解散。少々“やれ”を感じさせるBMWK75Sの快走が印象的だった。

 皆さんお疲れ様でした。まだまだ寒い日が続きそうです。バッテリーメンテよろしく!!
                      (了)熊谷