11月26日〜30日 オランダ「レンブラント・ゴッホの5日間の旅」

 

11月28日(2日目) ハーグ、ロッテルダム

2日目はハーグのマウリッツハイス美術館へと決めていた。朝9時には電車に乗って、、との青写真は、朝方5時にようやく寝てから気付くと9時過ぎ、という状態でハナから失敗。朝食後、TRAMで駅へ。往復15.10ユーロのチケットを買い、ハーグへ。列車はなかなか快適。窓から見える景色は、酪農地帯(写真)。牛がのんびり草をはむ。たまに風車が見えるが、「現役」のようには見えない。オランダは「小さい、狭い」がイメージとしてあったが、デンマークなどと主に酪農の国であったことを思い出した。40分ほどでハーグに到着。

ハーグ着。観光案内所で地図を入手してから、徒歩で5分のマウリッツハイス美術館へ

 

1時半過ぎに美術館を出る。隣の建物であるビネンホフはオランダ国会が中にあるそうで、見学ツアーに行きたかったが1時半の時点で次回のツアーは3時45分、と言われ2時間も時間を無駄にするのも勿体ないので、当初予定になかったが、ロッテルダムへ行くことにした。駅でハーグーロッテルダム往復を購入(6ユーロ)。

 

ロッテルダムで印象的だったのは、駅前の高層ビル。40階以上はあろうかという建物を久々に見て、オランダにもあるところにはあるのだな、と。

 

ロッテルダムのボイマンス・ファン・ビューニンゲン美術館には、6点のレンブラント作品があるとのことであるが、このうち3点を見ることが出来た。

またこの美術館は、現代美術の収集でも有名。マグリットの作品が多い。シカゴで見た絵のややミニチュア版や、靴の先が足、変な鏡などの作品。ネタが尽きないところは素晴らしい。ダリの作品も多い。

また、一番驚いたのは、1800年代の何の変哲もない風景が等を飾っている部屋に突如出現したモダンアート作品。面白い。この美術館の心意気に心打たれる思いがしたものだ。いいの!こんなことして、と思わせる作者は勿論、これを受け入れた美術館もモダンアートな心を持っている。1階には特別展示として、時代もテーマも無視した作品の羅列。古道具屋に来たみたいでイイ。

Windtable」(1968)という作品は、「テーブルにかぶせたレースのようなテーブルクロスが、首振りの扇風機が首を振るたびにひらひらしている」、というだけの作品であるが、「女性のスカートみたいだな」と思う自分の発想はいったい何なんだ、という自省(反省?)をさせてくれる良い作品。

 

【レンブラント】

「毛皮の帽子を被った男の肖像」は口元の表情がよい。

「アレッタ・アドリアーンスドホテルの肖像」は精密な肖像画。頬のたるみ具合や目尻の年齢の描き方が見事。目が充血しているところまで描いていて、なんと細かい絵だ。

「国家の団結」:モノトーンの中央部への光を手前に敢えて光の当たらない馬を置くことで強調しているもこれはやり過ぎか。舞台のセットみたいな演出になっている。

 

列車に乗って1時間10分余りでアムステルダムに戻る。7時も過ぎれば辺りは暗い。広場ではスケートリンクが出ている。もう完全に冬だ。早めに寝るも、また夜中に起きる。もう時差調整は諦め、荷物整理などを行う。

 

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