2004 月ツーリング報告
日時 平成16年6月13日(日)雨のち曇りのち晴れ
コース 関越高坂SA 〜 赤城IC 〜 水上 〜 土合駅 〜 一の倉沢 〜 坤六峠 〜
戸倉(かもしか村) 〜 昭和IC 〜 高坂SA
参加者
(敬称略)
荒木(H.GL1800)  堀田(Y.XJR1300)  羽田(BMW 1150)  熊谷(H.XL1000V)
近藤(BMW 1150RT)  田中(Y.XV1700)午後参加
走行距離 500.3キロ(横浜起点)
 この季節の天候はツーリングでは本当に困らされますがこれが皆さんの胃袋を満たすもとになるのですよね。今回はカッパを着ての出発でした。好転するという予報を信じて携帯電話をチェックしつつ進みます。左手遠くのモノトーンの雨にかすむ曙の奥多摩の山々に、淡い色彩が混じり始めれば愛機の鼓動はさらに軽やかに躍ってきます。路面に二条の白いドライラインが出現しだせばもうこちらのもの。
 本日の目的地は水上から「湯の小屋温泉」です。途中多くの山岳小説にでてくる「土合駅」と日本の三大岩場のひとつ「一の倉沢」を見ていきましょう。地下に向かって延々と続きそうな、そして吸い込まれそうな土合駅の階段は一見の価値ありです。「一の倉沢」、多くのクライマーの命を奪った岸壁は頂を雲に隠し、雨とはいえ冬装備の必要を感じさせる冷気そして霊気で、なまじな比喩や形容を受け付けない恐ろしいほどの壮大さで我々に迫ってきました。

 さて、来た道を少し戻って「湯の小屋温泉」に向かいます。距離約14キロは一走りです。途中羽田さんが「裏見の滝」道標を発見、これを見ない手はありません。急遽Uターンをして見に行きます。良かったですよ、ここ。マイナスイオンが32,300個だそうです。数えたわけではありませんが精神上十分に体感できました。残念ながら滝の裏道?は朽ち始めているために通行止めでした。ここからの帰り道の登りは僕と近藤さんには『酸素』がほしいです。再び「湯の小屋」へ、距離の計測はUターンによりリセットしましたがそう遠くはないはずです。がこれを見過ごしました。皆で申し合わせたときにはとっくに通り過ぎていました。「まちっとうまく表示していてくれるとわかりやすいですよ、湯の小屋さん。誰も気づかなかったのですから。」したがって食事は戸倉の「かもしか村」に変更しました。ここの「山菜天そば」は盛が良くておいしかったですね。500円での入浴も貸切りでした。手作り風の建物は個人的にとても興味を引かれました。
ここで休憩しながら田中さんに連絡を取ります。今回は早朝の雨で出鼻をくじかれた方も多いことでしょう。田中さんは雨が上がってから、合流すべく家を出て関越道を平均200`で飛ばしてきて無事「吹き割りの滝」で合流しました。なんでも125`を走行したらタンクが空になったそうです。帰路は赤城PAで休憩後、高坂まで一気走り、田中さんが見えなくなります。荒木さんの巨体も点になります。いつも殿軍隊長を引き受けてくれる堀田さんも飛んでいきます。この走りを見た人が、メットを脱いだメンバーの素顔を見た顔を見てみたいですねえ。
朝とは逆の右手に観る、和紙に染みた朱のような夕焼けの中に取り込まれそうな奥多摩の山々の稜線は、雨の演出もあったせいか、実に心に残る充実した一日を再認識させてくれます。さあ次回は何処へ行きますか。
(熊谷)