2004 10 月ツーリング報告
日時 平成16年10月9日(土)〜11日(月)台風22号
コース 高坂IC〜湯沢〜上越〜氷見〜千里浜〜富山〜高山〜高遠〜諏訪南IC
参加者
(敬称略)
荒木(H.GL1800  羽田(BMW.R1150RT) 熊谷(H.XL1000V)   田中(Y.XV1700)
酒井(HD.FXDL)  小池(HD.FXSTS)  土屋(H.MAGUNA750)  鈴木(H.CB550F)
走行距離 1072キロ(横浜起点)
 イチローの胸のすくような大活躍、そしてゴジラ松井の大暴れ。野球ファンならずとも日本人であればたまらないでしょう。しかし同じ大暴れでも台風だけは勘弁願いたいものです。私の近隣では今回の台風で床下、床上浸水のお宅が何件かでて話しを聞きましたが、「危ないかなあ」と思っているうちに工事場のカラーコーンとともに道路を一気に水が押し寄せてきて「ドブッ」!!で玄関上がり框のところまでアッという間だったそうです。時間にして1〜2秒に感じたとか、恐ろしいです。そんな中、そんな中を行ってきました能登半島。今回は迫る台風22号から逃げるように一路新潟へ、二日目日本海を見ながら能登へ、三日目激走木曽路越えで関東に戻るというコースでしたがいろいろな参加パターンがありました。二日目合流隊(荒木、田中氏)、二日目宿直行隊(小池君、)まだまだ走るぞ隊(羽田、酒井氏)などですが、久々参加の湘南鈴木君と二日目合流隊の田中さんからレポートが届きましたのでごらん下さい。
さて10月の、台風22号の中の一泊ツーリングは無事にすみましたが、その後台風23号、新潟中越大地震、イラクの日本人人質事件と10月は大変な月となってしまいました。今回訪れた新潟の本来ならこれから美しい色彩に装われるはずの山々、町並み、道路をはじめ被災者の方々の一日も早い復興を心からお祈りいたします。  (熊谷)
←居酒屋「豊」満足じゃ〜。
  湯沢はそばも日本酒も美味い。(鈴木)


“シェフアラーキー”登場!今回もすばらしいメニューが沢山ありました。この笑顔をごらんあれー。
大変ご馳走様でした。(鈴木)

 ホタテ、ツナのカナッペどれも美味しかったですねえ。中でも「シェフアラーキー特製いくらのたまり漬」これのカナッペ、もう絶品でした。





 “なぎさドライブウェイ”
 もう気分はイージーライダー?(鈴木)

これでも立派な公道です。標識も立っています。
したがってどんなに頭が固い人でもヘルメットは必要なのであります。
センターラインはありません。
おまわりさんもいませんでした。お望みなら車ごと海水浴も可能です。


後発組 田中 & 荒木 往路レポート

 台風の影響で朝から雨となり、その中を出発するのがどうにも嫌だった私田中と、バッテリートラブルで出発できなかった荒木氏の2名は、翌日曜日の出発となりました。
台風一過の晴天を期待していたのですが、朝からどうもすっきりしない空模様。待ち合わせ場所の談合坂では、山にかかる濃い霧がいかにも怪しげな感じでした。案の定八ヶ岳付近でパラパラと小雨が降ってきて、カッパを着るかどうか迷いつつ諏訪湖まで走ってみたところ、雨は上がり、塩尻で高速を下りた時には陽も差してきて、その後は青空の中快適なツーリングとなりました。
 ここから現地まであと80Kmと、このまま直行したのでは早く着きすぎてしまうので、なんとかみんなと合流できないものかと電話をいれてみると、先発隊はこれから新湊を出て氷見へ行き、そこで昼食という話。これは今から急いで行けば、ちょうどみんなが食事を終える頃に氷見に着けるかも知れないと思い、砺波・高岡を抜けて氷見まで一気に走りました。そして無事、氷見の港で先発隊のメンバーと合流する事ができ、そこからみんなと一緒に能登の道を走る事とあいなりました。  (田中)
 この日一番気持ちよかった所は、安房トンネルを抜けた平湯から神岡へ向かう国道471号線で、空いていて見晴らしも良く、快適にカッ飛ばすことができました。また途中、路肩に数百mサルビアが植えられている場所があって、山の緑、空の青、そしてサルビアの赤のコントラストがとても綺麗でした。

東京から能登の宿まで、高速で上越を回って行くよりも100Km程短い最短ルートを通ったため、お昼ちょうどには「道の駅細入」に到着し、ここで昼食。


10月2泊3日ツーリングレポート
湘南 鈴木

 ご無沙汰しています。去年の9月『白州町』以来の参加となりました鈴木です。今回もツバサの猛者?達に大変お世話になり、熱い洗礼を受けることとなりました。それもそのハズ、3月28日に車検が切れ、単車1974年式CB550Fはシートカバーを掛けたまま6ヶ月間眠っておりました。その間バッテリーは上がり、キャブレターはフロート室に残ったガソリンが腐ってヘドロ化しておりました。熊谷氏に聞くところ、10月に“一泊ツーリング”があるという事で、参加すべく一通りの整備をし9月29日にユーザー車検を取ったのであります。しか〜し、当日の天気予報はご存知の通り「台風22号」が直撃の大雨!。雨でも決行との事でしたので、今回逃したら今度いつ能登を走れるのか?という思いと、今回参加の為に車検を取ったという思いが募り、雨でも走る覚悟を決めての参加でした。
前日に雨具の準備を済ませ、旭風防(布タレ)を取り付けましたが、強風にあおられる事を考え取り外し、集合場所の第三京浜玉川料金所出口へ向いました。雨は強いものの、風はそれ程でもなく思ったより早く到着しました。しばらくして、完全武装の熊谷氏が到着、そして迫力万点水陸両用車の羽田氏と土屋氏がそろって到着し、4人で会報の集合場所である「高坂SA」へ向けてam6:00に出発しました。第三京浜を降り、環八通りを走っていると車のわだちに水が溜まり“川となった車線”を走る大型トラックに“バシャ〜〜”と文字通りの洗礼を受けました。前を走る“3人のお尻”を追いかけるものの1年間のブランクと慣れない雨の走りで、すでに目は三角になり、おまけにスロットルグリップはズルズル滑り「高坂SA」まで着いて行くのに必死でした。そうです!“走りの違い”を見せ付けられたのでした〜。トホホ・・・・・
am8:00に「高坂SA」で酒井さんと合流し、本日のメンバー5名が勢揃いしました。“皆さん、お久しぶりです。よろしくお願いします。”この時点で雨は大分弱くなり、風もほとんどありませんでした。朝食とガスの補給を取り、雨風が強くならないうちに湯沢まで行き、台風が過ぎるのを待とうという事になりました。途中、トイレ休憩を入れ「関越トンネル」を越えると、なんと!路面が渇いているじゃありませんか〜!!あれ?という感じで湯沢ICを降り「越後湯沢駅」前を通り「一本杉スキー場」の目の前、本日の宿泊地「温泉付き高級リゾートマンション」にam10:00に到着しました。
チェックインを済ませ10階の部屋に入り着替えをすませると、誰かが、突然“外にサルがいるぞ!”と言いました。なにを冗談言っているのかと、見てみると確かに野生のサルが1匹いるじゃありませんか!驚!。さらに少し遠くに目をやってみると、今度は畑に“サルの群れ”がいるんですよーーー!もー本当に目を疑いました。最近ニュースで民家に「サル」や「熊」が食料をあさりに来る報道をしていますが、それを目の当たりにしたのです。食べ物がないんでしょうね〜。それにしても、畑の持ち主は気の毒です。あんな群れに来られたら一溜りもありません。本当、人間共々死活問題です。
温泉に入り、冷めた体を温め、湯沢の街へ“そば”を食べに出歩き“夜の居酒屋”の下見をして部屋に戻ると、満腹感と無事着いた安堵感で爆睡してしまいました。その後、酒井さんは別宿へ向われ、台風もそれて行きました。
さぁ〜夜です。羽田さんから提案があり楽しみにしていた居酒屋「豊」で一杯、いっぱい?飲んできました。さすがに、地の日本酒が沢山あります。飲み比べができました。私は、つまみの“ハムカツ”が美味しかったです。ハムが厚いのに柔らかいんですよ!ぉ子ちゃまですいません。昼のそばといい夜の日本酒といいなかなかの味でした。ごちそう様でした。明日は、晴れることを願い、そして酒井さん荒木さん田中さん小池くんと無事合流して走ることを楽しみに“心地良い”眠りについたのでありました。

すっかり晴れ渡った二日目の朝です。湯沢を後に酒井さんと待ち合わせの場所へと向います。途中、朝靄の立ちこもる幻想的な峠道を越え酒井さんと再び合流しました。一路、R8で能登半島を目指します。ところが、「直江津港」に出て日本海を目にしたとたん、雲行きが怪しくなってきました。思いもよらぬ雨が降り出したのです。“カッパを出すのが大変だ。”其れもそのはず、台風がそれた事でカッパをカバンの奥底へと仕舞い込んでいたのです。辺りは、雨を凌ぐ場所はなく急いで取り出して着たのでした。
朝食を取るドライブインを探すものの営業時間が10時〜とやっていません。2件目も“朝市”はやっているものの食堂はやはり10時〜となっています。仕方なく、ようやく焼き始めた店先の屋台で“焼き鳥”と“大判焼き”で腹を満たしR8をひらすら走るのでした。青海町の「親不知」に立ち寄る頃には雨もあがり、水平線に広がるすばらしいパノラマの景色を堪能することができました。それにしても看板にあった昔の写真を見ると“天下の難所”と言われる由縁が分かります。
お昼を氷見市の「氷見フィッシャーマンズワーフ海鮮館」で日本海の魚を食し、ひと休みをしていると、連絡を取り合っていた“荒木さん”と“田中さん”が観光客の注目を浴びながらパーキングに入って来ました。2台そろって走る姿は、まるで何かのパレードのようにも見えます。これで7名となった“ツバサ艦隊”はR415を荒木さんが手配して下さった2日目の宿泊地「千里浜」へと向うのでした。ちょうど暗くなる前に到着し、周りを見渡すと目の前は“今浜海水浴場”後ろは“千里浜カントリークラブ”とリゾート感溢れる『会員制高級ホテル』です。う〜ん、さすが荒木さん!しかも砂浜は日本で唯一、天然の波打ち際を走れる“なぎさドライブウェイ”でここは立派な道路なのです。温泉で1日の疲れを洗い流し、一同部屋に集まるとちょうど小池君が到着しました。何でも、ズーと下道で来たとの事。たまげた根性をしております。これで、今回のメンバー8名が勢揃いしました。
温泉に入ったら、やっぱりビールとつまみが欲しくなるものです。ここで待ってました“シェフアラーキー”の登場!です。今回は事前に調理された特製の手料理と、即席のおつまみが見事にテーブルに並べられました。お味の方は、も〜絶品です!飲み物は羽田さんが用意して下さいました。お二人ともありがとうございました。このあと、夕食を食べ知らぬ間に眠りに就くのでありました。
三日目の朝です。目の前の“なぎさドライブウェイ”を見ると確かに“浜辺”に標識が立っております。全長8qの“砂浜道路”を観光バスやタクシーでも時には波打ち際を走るというじゃありませんか!それを聞いてか、朝から“興奮気味”の小池君は走りたくて仕方有りません。記念になるからとノーヘルで、爆走?珍走したのであります。細かい砂がしっかりとしており一般的な砂浜とは明らかに違います。しばらく様子を見ていた熊谷さんが“オレにも乗せてくれ”とCB550にまたがると“ザザー”と得意のアクセルターンを披露してくれました。さすが“ツバサA級ライダー”真似てみたもののなかなか上手く出来ません。
朝食をいつもよりしっかり取り“究極のシーサイドウェイ“をあとに羽田さんと酒井さんは兼六園へ、我々6名はR471を小矢部市へと向いました。途中の峠道で又雨が降り始めました。どうやら最後まで、雨とは縁が切れないようです。小矢部東ICより能越道に乗り、本線料金所を出て、小矢部砺波JCTで荒木さんは名古屋方面へ、あとの5名で富山方面へ向おうと走り出したその時CB550のアクセルワイヤーが“ブチ”と切れてしまいました。しかし、小池君の車載工具と“ツバサ1級整備士”の熊谷さんによる応急処置で再び走り出す事ができました。本当、助かりました。富山ICで北陸自動車道を降りR41で飛騨、高山を抜けた辺りで雨もすっかり上がりました。R361で伊那を抜けR152で高遠、杖突峠を越えたあと、R20を通って、諏訪南ICより中央自動車道に乗り「双葉SA」で解散となりました。
帰宅後、アクセルワイヤーを新品と交換しいろいろ点検した所、リアホイールにぐるっとタイヤのコンパウンドが付いておりました。空気圧を計ったところ通常2.0(高速運転2.2)のところ1.2しか入っていませんでした。長距離を走る前と走った後は愛車の点検を怠らないようにしたいものです。(了)