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秋、台風崩れの超低気圧が吹き荒れた後は台風一過でこのような天気となるはずであった。 『このころは東京の空も田舎のように深く見える。こういう空の下に生きていると思うだけでも頭は明確する。その上、野に出れば申し分はない。気が暢び暢びして魂が大空ほどの大きさになる。それでいて身体総体が緊ってくる。だらしのない春の長閑さとは違う。』(三四郎より) 安部総理の誕生、ディープインパクトの海外勝負、夏に続く国体野球でのハンカチ王子などは、おいといて本場のホントの高い空を見たかったのだが、・・・・ 常磐守谷SA8:00に向かう道は事故でいきなりの大渋滞。料金所でも前に進むことが出来ずにゲートの中で立ち止まっている状態。いつも気をもたせるバーは垂直に跳ね上がりっぱなしでボルカブレ・ヌカちゃん御自慢のETCはその威力を示すことは出来なかったがそれでも料金は同じだ。ムカツク 今日は一泊で福島へ向かう。守谷PAにはゲストのお二人、そして久々参加のベテラン、カーペンツッチー(土屋)さんの顔が見える。バイクは着実に腐朽への道をばく進しているが外観とは別にそのメカニズム、そしてなによりライダーは益々過激に元気で若々しくあります。片ハンバルタン星人(小林君)はシートストッパーに荷をつけている。BMW突進児ではこの場所しかないであろう。ホンダGB40のナベちゃん(ナベちゃんが跨いでいるとこのくらいに見える)の背中には超アバウトに取り付けられた真新しいツバサマークが輝きひらめいている。 前述の渋滞により時間ギリギリでメンバーが集まって来るがミスターガンメッタが来ない。さて出発予定を若干過ぎて携帯に着信あり、その人であった。7時半に起床したとのことで阿武隈洞に直行するという。 太平洋を右にかいま見て淡々と北上する久々の常磐道は気持ちがいい。関越、東名とははっきり違う。なによりも読字からして難しいではないか。いわき勿来(なこそ)ICで下りる。(この読み、現地で忘れちゃって武アニイに確認した。) 遠景の少ない福島の道すがら、目に付く古殿八幡神社の流鏑馬のノボリを見ながら進むと道に面した厩に繋がれた馬とハッキリと目が合った!? 勇壮さは鎌倉で実見しているが、こちらの馬はよりスレンダーで美しい。なんたってその牝馬(マチガイナイ)の目がいいもの。 昼食はお勧めのラーメン“伽羅”で。なるほど味も量もなかなかである。田中さんのカオでアイスコーヒーがサービスとなる。 日帰り行のアラーキーさんはここで変針することとなった。 |
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その先、お祭りのため迂回させられた旧道で思いがけぬ古城址に邂逅する。城廻のオーソリティ吉さんもここは初めてのようだ。 “福島”にどっぷりと浸かりながら先を急ぐ。給油しながら安達太良山を眺める。「あれが阿多田良山、あの光るのが阿武隈川」智恵子の見た“ホントの空”はそこだけの雲に覆われた稜線とともに見ることが出来なかった。 “道の駅つちゆ”では前回ゲスト参加のご夫婦と出会う。その話によれば磐梯吾妻スカイラインは強風で通行止めとのこと。時間の押していることと空模様を踏まえてこのまま宿に向かうこととする。 |
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