Bikers Club TSUBASA Establishment1992 |
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日照不足の7月から一転して酷暑、連日24時間30度超の8月。岩などとっくに沁みつくし、脳ミソまで揺さぶるように朝から騒ぎ立てる蝉がうらめしい。 |
今回は「信州〜♪佐久で〜??鯉食おう〜?♪」ツーリングだ。集結場所には今月で定年退職した武さん、Fブレーキアシストが修理なったベンベのコンドー親分も来ている。(最初の見積りが30万円だって。クレームにさせたそうだけど当ったり前だよね。) 10名で出発し、滝山街道から大名栗、ギンヤンマさんの発見(?)した天目指峠を超え、あしがくぼP、道の駅上野を経て、全線舗装後一度は走りたい十石峠方面に惹かれながら、県道45号から93号で佐久を目指す。 |
県道93号線は針葉樹の植林が遮眼帯のように両サイドを覆い、強力な直射光がモノクロフィルムの早廻しのような目まぐるしいワインディング路面を創りだして田口峠まで続く。その暗部には欺くように浮き砂、砂利、ウェット路面が潜んでおり油断ならない。ようやく田口峠(トンネル)に辿り着く。「アクセルワークで腱鞘炎になった」と武さんが妙に手馴れた手つきで右手をしきりに動かしている。 ここでトンネルから聞こえた。「最近、俺たちトンネルと見りゃ“心霊スポット”だなんだといいたてる奴輩がおる。小坪だ善波だ正丸もだと片っ端から決めつける。入り口に花なぞ飾られたり蔦などからまったりしていようものなら ♪千の風になって♪? まとまって居ると思っているようだ。だがそんなことはねえ。だいたいハーレーだのなんだのがバリバリバリバリ低周波の爆音をくれたんじゃ誰も寄りつかねえよ。安心して通ってくれい。ただ廃道の場合はその限りではない。 |
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峠(トンネル)を越えると雰囲気は一変する。コンターとともにコーナーアングルも緩やかな渓流沿いの道となり、木々は針葉樹の植林から広葉樹に変わり明るくなって路面もいい。前方に開けた佐久は豊穣の夏である。瑞穂を亘ってくる香りが心地よい。小海線中込駅近くの「三河屋」で目的の「鯉」を食すが半数のメンバーは「鰻」に回避?していた。 |
ウォーリアさん一押しの鯉こくがウマイ!!生簀の鯉は逆清流ワースト3、横浜鶴見川のものと容姿は同じであった。食事が終わってみるとそこには一匹もいなかった。小池君がここから帰路につく。 湯の丸高原での一服が時間を圧し、浅間牧場では予定の針路を変更する。浅間山の頂きからSFか妖怪の映画なら今にも何者かが出現してきそうな暗雲が湧いてくる。なにしろここらは雷の本場、ただでさえ最近の雷鳴はハンパではない。なんとしても本場物だけは絶対に回避したい。 |
ドライ用レースタイヤを履いたバルタンさんは気が気ではないだろう。 テールランプに手が届くほどまでに暗雲の魔の手が迫って来るが、なんとかとり憑かれずに甘楽PAに着く。ここからは高速駆け、帰路のお約束の高速クルリンパ(わかりますよね)は花園ICでいたした。ここはお勧めできない!!右折ポイントの正面には交機があり青制服数人がこちらを注視している。あまつさえ直後にはなんと公用パンダ車がいるではないか。トンネルどころではない!心霊スポットのようなおぞましいその中でのUターン、暑い中、肝だけはたっぷりと冷えた。 見ていたガンメタさんは妙に楽しそう。 |
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