Bikers Club TSUBASA Establishment1992 |
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台風9号は小田原に上陸後、猪苗代、男鹿半島、津軽海峡を抜け、函館に再上陸、小樽から石狩湾に出て浜益から横一文字に昨日知床半島まで達し、美しく秋めく東日本を蹂躙していった。自然気象現象とはいえ憎憎しい限りだ。被災地の方々には心よりお見舞い申し上げます。 |
さて今回はツバサではショートツーリングといえる。集合地の三ヶ木まで神奈川組は国道16号のゴーストップを避けて相模川沿いを遡上していった。濁流はまだまだ褐色に渦巻いており生々しい。 城山ダムから見る津久井湖は流木が水面を歩行も可能と思わせるかのように覆い尽くしている。 久々の三ヶ木のサークルKに集結、これまで“いつものセブンイレブン”としてお世話になっていた店舗は営業していなかった。栄枯盛衰は世の常とはいえ現実はきびしい。ボスコンドーが来月からフリーになるということで「これからは一泊ツーにもどんどん参加するぞ。」とのことだ。 |
早朝の道志道を行く。幾度となく走り慣れた道だがその都度表情は違う。台風9号の爪あとが随所に見られる。我々の前を走っていたコーナーリングマシン、ビューエルが土に汚れた路肩に寂しそうに停車していた。戦士のツンツン、罪なお人だ。これでまた一台、中古の外車が店頭に並ぶのだろうか。 「道の駅 道志」で小休止する。しきりと「でかばこ」とか「げたばこ」という声が聞こえる。すると4発サウンドとともに「でかばこ」が到着。出発時刻に起床して駆けつけた湘南スズキの |
「赤ベコ」鈴木GSX750ではないか。何でも大きな角目が箱のようなので「でかばこ」だとケンシロウコイケは思っていたそうである。そう言われてみりゃあながち間違いではない。 道坂トンネルから都留、初狩を通り笹子トンネル直前を左折して予定通り旧甲州街道の「笹子峠」をめざす。もしや行けるか!という気がしてきたところ、やはり数百メートル行ったところで通行止め。杉の木が三本ほど土砂とともに滑り落ちて道を完全にふさいでいる。 |
やむなく笹子トンネルを抜け「道の駅 甲斐大和」で小休止、ここでシェフアラーキーに絶品のお稲荷さんと煮豆を皆でご馳走になる。すべてアラーキー自身が手を掛けて調理したもので実に美味しい。ありがとうございます。 給油をすませ本日のメイン峠越えに向かう。御坂トンネルを境にした道路のメンテ状況は自治体の懐具合の違いなのか南北で大きな差がある。“御坂町Vs河口湖町、掃き出して御坂町の勝ち!”河口湖を見下ろす御坂峠からは今日は富士は見えない。名前が浮かんだだけで笑える綾小路きみまろ邸はどのあたりなのだろうか。富士のように“月見草のよく似合う”面々は旧旧道にある文学碑 |
で記念撮影。 ギンヤンマとともに混雑を懸念していた「天水」は意外と空いていた。割引チケットをウォーリアが持参してくれていた。いつもながらきめ細かい段取りである。ここの源泉は温くて気持ちがいい。青海苔のような苔が浮遊していてダシも効いてそうだ。柔肌に十分にダシが沁みたところで食事をして、ここで中央高速方面に向かう東京組と別れる。途中仕入れるであろう熟れたブドウがジュースにならずに東京にたどり着くことを祈る。垂れ込めはじめた暗雲を心配するガンメタの無線が飛んでくる。 |
神奈川組は山中湖を見下ろす三国峠を経て東名大井松田ICに向かう。国道246号の近道とやらをショーターウェイコイケの先導で行く。細かい道をとにかくよく知っている。旧道をしばらくスイスイと進むが合流点の長〜い信号で目の前の新道をブンブンと右から左へ車が走り去る。ちょっと有効性に疑問が生じてきたころで青に変わった。酒匂川の“落ちた十文字橋”をみて東名高速に上がれば、やはり台風により破壊された西湘バイパスの影響も手伝ってか渋滞している。ウッチーの水平対抗を盾に「でかばこ」と共に旧車2台はソロソロと中央よりのすり抜け路を進む。 |
盾の前方をフルパニアをつけた2台の水平対抗が消えては現れ、現れては消えて匍匐前進のように進む四輪車をパスしていく。やるやるー! 渋滞が少しるゆんでくるとウッチー、ヨッシー、ボレロの水対三羽烏は徐々に小さくなっていった。 |
小生の帰着は5時前。笑点前に洗車完了の快挙達成だ。皆さんお疲れ様でした。 (了)熊谷 |