Bikers Club TSUBASA Establishment1992 |
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コバルトの季節の中を走れば風は秋色、そう今はもう秋なのです。色づく秋には少し早いですが秋の扉をたたきながら耳を澄ませばしなやかな秋の声が聞こえてくる中を、11人のオジサンたちは走ってきました。東北道から南会津をとおり、関越道を跨いで秋山郷へ向かう意表を突いたウォーリアの遠大な素晴らしいルートだ。行楽シーズンの連休中日の蓮田SAは7時には既に車に埋め尽くされている。カーペンツッチーがニューマシンホンダX4で久々に参加だ。1300ccの巨大なトルクを、リアホイールを重くすることにより御すというホンダ版Vmax。このパワー、カーペンツッチーの気合と合力するとちょっと危険な匂いがするのは小生だけか!?バックミラーから目が離せないぞ。「耐久ライダー」でもあるカーペンさんには脚(航続距離)の短さが気になるところだろう。カーペンの友人ゲストは小生の昔の愛車ZZRということで楽しみだったのだが400ccだった。そしてもう一人のベテランゲスト、北から南まで「どこでもドア」を駆使するかのように神出鬼没に現れて実況中継で楽しませてくれる「ドラエ・・」もとい藤木君だ。マシンがフルカウルのZZR1200に変わっている。出せば一速で100`、三速で200`というこのマシン、経験上「ドラエ・・」君にはいかんせん腹が邪魔してカウルが低く感じることだろう。 |
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道を進める。御池を過ぎるあたりから燧ケ岳の頂が見え隠れする中、ようやく秋色が見え始めてくる。銀山平に向けすぐそこに見える対岸まで深い渓谷を巻いて急斜面に刻まれた道を連続して走る。沢筋と交差する場所は排水路を兼ねており清水が流れている。深いところをめがけて水しぶきを上げて渉る。だが枯れたところは砂が浮いているので要注意だ。「携帯電話通話可能地点ここから2キロ」こんなめずらしい看板も目に付く。と、ダートに惹かれているナベちゃん?どうしても走りたいらしく一人で数メートルのダートを楽しんでいるではないか。そこはダートではなく畑だ! 銀山平ではカップ麺が御馳走に思える昼食を終え、さらに先を急ぐ。関越道を上って下りて「清津峡」に寄る。入り口まで行って一応ここは見たことにする。察するに「袋田の滝の観光路」の連続版と言えそうだ。しかし回を改めて検証することに皆は異論がないところだろう。 今度また来よ。 |
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よくぞまあこんな山奥にまでとおもうが約二百年前には開かれていた秋山郷切明温泉をめざす。落下防止柵もない林道でバスとすれ違う恐怖の声が無線に入ってくる。 露天風呂にたっぷりと浸かり、楽しい食事に引き続きタバコ部屋でカーペンツッチーの敬虔新たかなる銀杏とギンヤンマさん買出しのワインおつまみで夜が更けるまでバイク談義に耽る。 |
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夜が明けてみれば外は小雨模様である。宿から数百b行ったところに源泉が湧いている。当然、好奇心ますます超旺盛な四人は行く。年なんか関係ネエ。源泉は河原にあり、川中のソチコチから蒸気が立ち上っている。脱衣所なんて一切ない河原で、三人が川中の適当なところを見繕ってケツを沈める。熱ッ、冷たい!だが気持ちいい。底からかなり、いや危険なほどの高温の湯が湧いている。「穴焼温泉」である。微妙にそこをずらしながらスリルも味わう。ウォッシュレットでは決して感じることのできない温度は癖になるかもしれない。言っておくがそこらで絶対にまねをしてはならない。超敏感な部分が大変なことになってしばらくの間バイクにまたがれないことになっても当方は責任を負わない。 出発の時間に近づくにつれ雨は徐々に強くなってきた。予定ではこのあとも素晴らしい未知のルートが待っているのだが雨では難行も予想されるため最短ルートで帰ることとなった。関越道に乗って“谷川だけの美味しい水”などを味わいながら淡々と行く。まもなくナベちゃんがはぐれたが全員解散場所の高坂に着く。雨は上がっている。ここで合羽を脱ぐ人脱がぬ人。解散してそろそろ着ている合羽も乾いたとおもわれる関越練馬あたりで急にケッコウな降りの雨が・・・。脱ぎ組みを代表したガンメタのボヤキ電波が飛んできた。皆さんお疲れ様でした。(了) 熊谷 |