2008.6.15
定例ツーリング報告
走行距離394km
(横浜起点)
コース 中井PA−御殿場IC−富士スカイライン−芝川−南部−安部峠
−梅ヶ島温泉−清水IC−富士SA
参加者
武信(H.VF750) 熊谷(BMW.R1150GS) 羽田(BMW.R1150RT)
沼田(Y.YZF-R1) ガンメタ(Y.XJR1300) 高橋(H.DN-01)
伊東(S.TL1000R)    
 
     
 岩手・宮城内陸地震で被災された方々に心よりお見舞い申し上げます。また悪天候の下、捜索活動に携わる方々も、一刻も早く無事に終了されることをお祈りしております。
 今回もまた一週順延しての定例だ。山梨と静岡の県境を越えて安部峠から梅ヶ島温泉を目指す。涼を通り越して寒い感すらある集結地の中井PAでは、DN太1のニューマシン ホンダDN−01がその白い流麗な車体をひときわ目立たせている。その傍らではサージェントが野営のよう
な朝食をとっている。
 7人で出発、予定では御殿場ICから富士五湖を経由していくコースだが、未踏破の林道を考慮して復路の“富士スカイライン”から行くこととした。富士スカでは高度を上げるほどに気温はますます下がる。寒さに一際弱いメンバーからはトンチンカンな悲鳴電波が飛びまくる。道路の電光板は11度を示していた。富士川を越えるべく国道469号線に入る。この国道はあらゆる表情に変化するではないか。大石寺前などそれは立派な国道だが、少し進むと農道のようになりさらには林道にも変化する。現れては消える軽トラが多くなってくるがこれを間違ってもあおるようなことをしては
ならない。なぜならば程なく畑や田に通ずる小径に消えていくのだから。その多くが紅葉マークをつけている大先輩であり、現在の農業の実態が垣間見える。
 稲子駅前ではユックリと休憩する。国道52号に出てガスを補給、そして排泄を行い“大城入口”を左折し、いよいよ“林道豊岡梅ヶ島線”に向かう。距離をぐんぐんと進める。深い!落ち葉小石そして浮き砂が多くなる、勾配もきつくなる。その都度状態を電波で飛ばすのは古舘一郎にでもならなければ完全を期せない。もれがあると逆作用もあるのであえてしなかった。各々が最善と思われるラインを選定して走らなければならない。時にはラインを変更しないで車体(ハンドル)をまっすぐにしてかまわず踏破するのも手である。それにしても深い、秘境を感じる。小石は落石となり落ち葉は直径20センチほどの“落木”と変化してくる。こんなものを踏んだらタダではすまないので慎重にパスしていく。勾配はますますきつくなり、見上げれば覆いかぶさる沢筋にまだまだ幾重にも重なるこま切れガードレールが確認できる。休憩時にはこれまでの林道で最高の強敵だろうということで皆の意見が一致するが、そう語る面々の顔は妙に明るく極めて元気である。ナイス、タフガイである。こんなところで先のような地震が来たら絶対に発見されないであろうという声も出る。しかし洋々たる未来が待っている我々はここでそれを捨てるわけにはいかない。が、急がないで行こう。仕事は忘れてもじっくりと楽しむことは忘れないで。
 お!!今月もまたまたバアちゃん登場である。しかし先月とは違い、先々月同様可愛いバアちゃんであった。皆で“しいたけそば”に統一して注文する。
 安部峠を越え甲斐領から駿河領に入ると路面状況は一変して良くなる。なんたって軽トラで清掃している人がいるのだ。しかし下るその勾配といえばやはりこれまでの林道で最高だろう。そうだ、ここはフォッサマグナ(糸魚川静岡構造線)の西端に面しているため急峻なのも無理は無い。安部大滝を過ぎそろそろ腹が減ってきたところで予定の食事処“孫佐島”に到着。
小生にはチョイと濃い味ではあったがとても美味しい。もちろん皆でまとめて払えなどという野暮は聞かれなかった。当然ではあるが・・・。厨房に隠れていた若い店主の見送りを受けて太平洋側に南下する。途中、安部川を跨ぐ吊橋探検を行いながら悠然と進む。清水IC から東名に載り富士川SAでちょうど催されていた太鼓とバンド演奏をユックリと聞いてここで解散となった。この時間であれば全員陽のあるうちに帰宅できたであろう。
 皆さんお疲れ様でした。(了)熊谷