2008
10/12,13

定例ツーリング報告
走行距離
1日目:410km(新宿起点)
1~2日目:645km(横浜起点)
コース 1日目:関越高坂−碓氷軽井沢−浅間白根火山ルート−万座ハイウェイ
    −横手山 − 野沢温泉 −上信越道−有明荘(宿泊)
2日目:美鈴湖−美ヶ原−霧ヶ峰−諏訪南−談合坂
参加者
武信(H.VF750) 熊谷(BMW.R1150GS) 羽田(BMW.R1150RT)
田中(S.GSX-R1000) 吉浜(BMW.R1150R) ガンメタ(Y.XJR1300)
田口(BMW.R1150R)    
 ゲスト
     
 メンバーの皆さん日頃の行いが良いからでしょうか、朝からバッチリ晴れ、今日は一泊ツーリングだ!しかし世の中そんなに甘くはない。練馬から関越に乗った瞬間、大渋滞であった。3連休の中日、晴天、ガソリン代も下降気味、3拍子そろって車が出てこないはずがない。「なんだよ〜、この渋滞」とぼやきつつ高坂に着くと流石にバイクが多い。しかもほとんどが大型。円高ドル安も世界的な株安も、趣味に生きるお父さんが集まる早朝の高速道PAでは関係なし。みんな笑顔だ。
 すり抜けをしながら上信越横川SAまで走って小休止。碓氷軽井沢から中軽井沢、浅間白根火山ルート、万座ハイウェイを通って横手山へ走るが、いたる所で渋滞。しかも上り勾配の料金所前の1速ダラダラ運転とか、握力が鍛えられる厳しい条件ばかりだ。ヨッシーさん曰く「一年分のクラッチ使ったよ」
で、横手山で小休止、既に12時になっていた。時間が押しているので、昼食は我慢して丸池を右折、野沢温泉に向かう。この道は走りやすく実に美しかった。舗装が良く清掃も行き届いており、何より目を奪われる紅葉。渋滞の中、頑張って走った甲斐があった。
横手山近辺で小休止
志賀→野沢温泉は素晴らしい紅葉
野沢温泉 こちらも眺めは最高
 道の駅「千曲川」で少し遅めのランチ。渋滞のため計画より2時間ほど遅れていたので、ここは一部スケジュールを変更して上信越道・長野自動車道を使い豊科までショートカット。R147を約6km走って有明交差点を左折。このあたりで日没、徐々に暗くなってきた。
「本当にこの山道の先に宿があるのか?」と疑いたくなるような細くて街灯もなく暗い山道を行く。対向車が来たら接触しそうな幅でしたね。でも、ありました有明荘。前日の仕事(飲み会?) の都合で現地集合となった羽田さん熊さんは既に到着しており、笑顔に迎えられました。(私にはお土産つきでした・CBR1000RRのカタログ)。
            本日の走行約410km/新宿起点(以上一日目レポート:ガンメタ)
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 ギンヤンマ氏から「俺のもなんか匂ってきたヨウ」と無線が飛んでくる。粗相をしてしまったわけではない(だろう)。そう、股間からあの“乾式クラッチ”が忌々しく漂わせてくるのだ。一日目二日目と、ここまで大した渋滞にもはまらずに来たが、ついに三ヶ木から厚木に抜ける道でそれに巻き込まれた。
 今回の一泊ツーリングでは、前日の宴会の余韻が残りそうなギンヤンマと、疲労困憊のロボット新兵は正規のルートではなく直行ルートを選択した。
 長坂ICを降り「大糸桜」や「信玄の棒道」など、案内し案内されながら雲ひとつない八ヶ岳南麓を気持ちよく進む。堀辰雄「風立ちぬ」の舞台となった「富士見高原療養所」資料館の前に立ち、つかの間“夢見がちな若者!”に回顧する。空は深く青く樹間を抜けた風は秋桜を揺らし金の穂先に風紋をつくる。だがすぐに現実に呼び戻されたおじさん二人は塩尻で豚カツ大盛を食す。

 松本から左に国道を離れ、自然薯と色づいた林檎の中「サラダ街道」を走る。少し雲が出てきたが青空の下ますます順調である。いよいよ林道、急勾配の延々と続くのではと思わせる狭い道を登る。ようやく右に今晩の宿「有明荘」を確認するがドン突きの「中房温泉」まで行ってみる。錦を装う山々は今がピーク、今年は例年より少し早めで“赤”が多いのだそうだ。

 3時には宿に着いて露天風呂に入っていると爆音が近づいてくる、思いのほか早かったなあと顔を出して見れば、最新スーパースポーツ軍団であった。ヘルメットを脱いだ面々は
なんと「もっとおじさん」軍団ではないか。狭い山間の日もほぼ落ちかけようとしたころウォーリアを先頭に本隊が到着。なんでもどこもかしこもすごい渋滞だったのだそうだ。ヨッシーさん開口一番「まいったヨ〜、使っちゃいけない半クラを一年分使っちゃったヨ〜、ガハハ、また30万コースだ〜ガハハ」ショップでは「乾クラはギュっと握って、ポンと離す」のだとか、すごい話だ。

 買出し名人ギンヤンマのおつまみ、酒を飲みながら夜は更ける。カーペンツッチー、今年も銀杏をありがとう。
 朝快晴の中、まもなく落葉松の葉そして雪で被われるのであろう道を下る。北アルプス銀座の山小屋も営業終了だそうだ。あっという間に下って国道を2本跨ぎ、裏路地の迷路のような「浅間温泉」を抜け「美鈴湖」に向かう。がワインディングでなぜかエッジの効いたマフラーからは高周波音が響いてこない。そしてそれはついに美鈴湖でストップ、ウォーリア本体が故障だ。かなりひどい風邪のようである。最短経路を直帰することとなったウォーリアと別れ「美ヶ原高原美術館」から「和田峠」、「霧が峰」と天に抜けるようなビーナスラインを走る。真っ白いグライダーがウインチに引かれて急上昇していく。今日の視界は遠く広いことだろう。途中事故処理を2件立て続けに通り過ぎる、気をつけていこう。
 県道17号に入り、あまりの美しさに「原村」で小休止。稲刈るコンバインをBGMに、遥かに続く田園の向こうの松林を越えた、綿みてえな雲を頂いた八ヶ岳に見入る。ここは95年の定例ツーリングでも立ち寄ったところだ。だがその時よりもずっと美しく見える。ついこの前や一昔前ではなく、ずっとずっと昔を回想してしまう年齢になってしまったのだろうか。またまた夢見がちな若者に戻っ・・・というところで“アカトンボ”の曲がった首に引き戻された。
 もっともっとここに居たいが今日は3連休の最終日だ。タケ兄の声が飛ぶ。南諏訪ICから中央高速に乗り順調に進んで談合坂PAで解散するのだが、ここで小仏トンネル17キロ渋滞との情報が入る。これによりギンヤンマとロボット兵は相模原ICで降りることを決断したのだがあと一息というところで前述のごとくなってしまった。それでも5時半には帰着できたが。皆さんはいかがだったでしょうか。さ、来年の一泊はどこへ行くか。
 皆さん、どうもお疲れ様でした。(了)熊谷