空間のジャポニスム | アートの発見 | ||||||||||||||||||
日本美術の中の空間構造が、モダンアートに取り込まれていったことを論証します。各章4節、全部で11章の長編連載を予定しています。 | 宮崎克己のサイト 編集&発行:碧空通信 |
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口頭発表:「空間のジャポニスム」ジャポニスム学会、2009年3月28日、東京大学/「『空間』をめぐるジャポニスム」、ジャン−クロード・レーベンシュテイン教授来日記念シンポジウム—フランス近現代美術史研究の可能性―、2009年9月5日、京都工芸繊維大学/「『空間のジャポニスム』をめぐって」学習院大学哲学会、2010年7月3日、学習院大学 | |||||||||||||||||||
新 | 第4章 女性たちの空間 (1) 婦人の持ち物 |
扇は日本で発明され、16世紀にはヨーロッパに伝わった。日本では男女ともに用いるが、西洋ではもっぱら女性の持ち物となった。 | アートの発見・トップ 空間のジャポニスム・目次 第1章 「空間」の再定義 2011.08.31~09.23 (1) 遠近法からの解放 (2)「空間」の脱構築 (3) 絶対空間と相関空間 (4) 絵画の内と外 第2章 ジャポニスムの開始 2011.09.30~10.28 (1) ジャポニスムとは (2) 美術品の貿易 (3) 団扇のジャポニスム (4) マネにみる空間の亀裂 第3章 〃仕切り〃 2011.12.02~12.30 (1) ドガの舞台装置 (2) 境界・障壁・結界 (3) 吹抜屋台の論理 (4) ドガの息づく空間 第4章 女性たちの空間 2012.01.06~01.27 (1) 婦人の持ち物 (2) コンテクストの中の扇 (3) ジャポニスムの女性性 (4) 内面という空間 |
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新 | 第4章 女性たちの空間 (2) コンテクストの中の扇 |
日本における扇の多様な用法は、一部の西洋人の好奇心を刺激した。西洋で扇は、社交の場における女性たちのための、心理的・記号的な機能をもつ小道具となった。 | |||||||||||||||||
新 | 第4章 女性たちの空間 (3) ジャポニスムの女性性 |
日本から西洋に輸入された美術工芸品のかなり多くの部分が、女性たちの私室(ブードワール)を飾った。 | |||||||||||||||||
最新 | 第4章 女性たちの空間 (4) 内面という空間 |
異国のオブジェで満たされた閉じた室内においてもの思う女性のモチーフは、内面という 空間の表象となった。 | |||||||||||||||||
完結 | 第3章〃仕切り〃 | 日本には屏風・御簾など多彩な〃仕切り〃 があり、物理的というより心理的・象徴的なバリヤーとなっている。1870年代後半のドガの絵には、その表現の応用が見られる。 | |||||||||||||||||
完結 | 第2章 ジャポニスムの開始 | ジャポニスムは、浮世絵から印象派への影響である以前に、団扇・扇子や日本の美術工芸品の西洋への輸出の問題として考える必要がある。 | |||||||||||||||||
完結 | 第1章「空間」の再定義 | 西洋において絶対空間としての遠近法から近代的な絵画空間のシステムに移行する際に、日本美術の相関空間から影響があったとする仮説。 | |||||||||||||||||